受講生の高橋さんの作品です。
以下は作品に対する七宮先生のコメントです。
印象派を代表する画家クロード・モネの代表作『睡蓮』を鉛筆で模写したものです。
オリジナルは、油絵で筆触分割と呼ばれる混色させない絵の具のタッチの重なりで絵の具本来の材質性を生かしつつ、刻々と変化してゆく自然の要素を美しく表現したものです。
色彩と絵筆のタッチで構成されている作品を敢えてモノトーンの鉛筆で模写するということは、物の形を作る線や面を使わずにトーンのみで構成するということで、なかなかユニークで且つ描写や構成技術の訓練的としても意味のあることではないかと思います。
本作品は、鉛筆のトーンの幅を最大限に使い奥行きや睡蓮や水面遠景の樹木等と空間の関わりがしっかり表現されてカラー作品に劣らない強さがあると思います。
今後の高橋さんのデッサンやカラー作品にも必ず役に立つことでしょう。
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