七宮賢司クラスを受講されているT・Sさんの作品です。
どちらかと言えばイメージ先行で描かれる方ですが、今回はかなりうまくできたのではないでしょうか。モデルの顔を大きく量的に捉え迫力がありますしそれ以外の色面も人物との関係からうまく処理されていると思います。中間色で抑制された色彩ですが、変化のあるボリューム表現と大胆な省略の表現がとてもいい感じです。筆のスピードや筆圧まで表現の要素として伝わってくるようです・・・葛藤も。
筆を置くタイミングというのはなかなか難しいものです(七宮)
七宮賢司クラスを受講されている長谷見さんの作品です。
人物講座のモデル写真から描き起こした作品です。
F8キャンバスですので無理に全身を入れずにバストショットの構図にされました。言うまでもなく顔メインになってきますが、程よい描き込みでモデルさんの特徴を上手く捉えられていると思います。
背景を具体的描くのではなく、変化と奥行き、そして人物との色彩的な調和に気を配りながらバランス良くまとまりました。やさしいタッチでとても上品な仕上がりになったと思います。首から下の表現がややかたい感じがしますので、骨格とコスチュームの関係を今一度確かめてみると良いかと思います(七宮)
七宮賢司クラスを受講されている高坂さんの作品です。
地面の水平性と樹木の垂直性及び日向と日陰を強調することで大きな空間感を描き表わしています。シンプルな構成が目を引き細部についても奥行き表現に関わる分割、植物等の大きさ、配置、重なり、強弱等々的確で作画意図が明確に伝わってくる良い作品だと思います。
なんでもない公園の片隅ですが自身の感受性で美しさや面白さを見出すことそしてパースや色彩、マチエール等の効果を統合して自身の絵画表現に高めてゆく姿勢はとても大事なことです。
平凡な絵葉書的な風景画にならないようにしたいものです。(七宮)
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