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七宮賢司先生の日曜日-B・Cクラスを受講されている安田さんの作品です。
〈七宮先生のコメント〉
木炭や墨その他の黒の画材を使ったドローイングですが支持体の選択もよく表現力があります。
対象と空間の関係おいて見えたまま描くのではなく融解させたり痕跡化することで直接空間を描き出そうとしています。
通常、物を立体として捉えたり遠近法を使って3次元的な空間は表されますが、本作ではいわゆる透視図法的な奥行き感と言うよりは
何か有機的な熱を帯びた空間というか、皮膚で感じる軽い抵抗感のある空気のようなものが視覚化されているようです。
五感を活用した高度な表現だと思います。
人体の構造をしっかり捉えてなければならないのは言うまでもありませんが、恣意的なドローイングで自分の追及してゆくテーマや視点を探してゆくことも大切なことです。
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